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島津 奨
スレートは、人工スレートやカラーベストやコロニアルと呼ばれている屋根材で、施工費用が安く抑えられる特徴があります。但し、定期的なメンテナンスをする必要があります。
このページでは、スレートの種類、メリットとデメリット、劣化症状、補修方法について紹介しています。
スレートは、大きく分けて化粧スレートと天然スレートの2種類あります。
化粧スレートは、セメントで出来ており、洋瓦や和瓦として使用されています。天然スレートは、貴重な石で出来ているため、化粧スレートに比べて価格が高いので、国内で使用されることはほとんどありません。そのため、日本でスレートといえば、化粧スレートのことを指します。
化粧スレートは、人工スレートとも呼ばれおり、商品名のカラーベストやコロニアルという名前でも知られています。
瓦に比べて軽いので、耐震性が高い特徴があり、施工できる業者が多いので、施工費用が安く抑えられます。また、カラーが豊富なため、お客様のご要望に幅広く合わせることができます。
衝撃に弱い特徴があります。そのため、劣化した状態で物を落とすと割れてしまう事があります。
また、経年劣化により防水性が損なわれと、水を吸収して耐久性が低くなります。耐久性が低くなる割れや反り、捲れや剥がれが発生して、雨漏りの原因になります。そのため、10年に一度は、メンテナンスを行うことをオススメします。
経年劣化や衝撃が加わることによって、割れが発生します。ズレは、カラーベストが割れた隙間から浸水して、釘が錆びることによって発生します。
色あせと塗膜の剥がれは、経年劣化によって発生します。
コケや藻の発生は、立地環境に影響されます。コケや藻が発生してしまう事自体は問題ありませんが、根がカラーベストまで浸透してしまうと、劣化する原因になります。
スレートのズレや割れは、割れている箇所によって補修方法が異なります。下地と接着していない部分が割れている場合は、補修で対応が可能で、下地と接着している部分が割れている場合は、交換が必要です。
但し、耐久性を考えると、出来る限り交換で対応することをオススメします。交換の費用は、一枚辺りの1万円前後です。
色あせや塗膜の剥がれ、コケや藻が発生している場合は、塗装で補修を行います。また、10~15年程度の目安で定期的に塗装をすることが重要で、屋根の塗装と同時に外壁や付帯部の塗装も行うことをオススメします。
高圧洗浄を行い、蓄積した汚れや苔などを洗い流して、下地補修と下塗りを行います。
下塗りの後に、カラーベストの隙間にタスペーサーを差し込み、スレートの内側に雨水が溜まらないようにします。雨水により劣化が進行すると、屋根内部の防水紙が腐食して、雨漏りに繋がります。
最後に中塗り上塗りで仕上げます。
使用する塗料によって変わりますが、30坪の戸建ての場合、20万円前後が相場です。
全体的に割れている場合や欠損している場合は、塗装工事で対応することが出来ません。そのため、カバー工法や葺き替えをオススメしております。
カバー工法は、塗装工事の約3~4倍ものコストがかかります。カバー工法にも種類があり、それぞれ単価が異なりますが、1平米当たり7,000~10,000円程度が相場です
施工業者や仕様で費用が大きく変動します。大まかな目安ですが、約100~200万円程度の費用がかかります。
石綿スレートは、安価なため、2004年以前は人気がある屋根材でしたが、アスベストを含んでおり、健康被害が発生する可能性があるため、現在は使用されておりません。
石綿スレートの改修方法は、カバー工法で行います。石綿スレートにの上から屋根材を乗せるため、アスベストが発生しないメリットがあります。
スレートは、耐震性が高く、安価でカラーバリエーションが豊富ですが、衝撃に弱く割れやすいといったデメリットがあります。
ズレや割れ、塗膜の剥がれなどの経年劣化が発生するので、定期的な補修が必要で、塗装やカバー工法、葺き替えで対応します。2004年以前に施工されたスレートは、アスベストが含まれている可能性があるので、注意が必要です。