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防水層のひび割れの原因と補修方法

島津 奨

防水のひび割れは思わぬリスクを伴うため、定期的なメンテナンスが重要です。

また、正しいメンテナンス周期で改修工事を行うことで、建物全体の美観を長く持たせることが可能となります!

こちらのページでは、定期メンテナンスの重要性やひび割れの補修方法、一般的にかかる費用についてご紹介いたします。

ひび割れの原因


防水のひび割れが発生する原因の多くは、人為的な影響ではなく、主に環境の影響や経年劣化によるものです。

長期間にわたり、太陽光からの紫外線や赤外線、雨などを受けることで、防水の最上層に塗装されているトップコートが徐々に劣化していき、表層にひび割れが生じます。

メンテナンスの必要性

防水の構造は基本的に「下地→防水層→トップコート」の3層構造となっており、防水のひび割れは、最上層のトップコートのみに発生することがほとんどです。そのため、「まだ大丈夫!」と感じている方が多いかと思います。

しかし、実際はひび割れから防水層の中まで水分が入り込むことによって防水層の劣化が進み、防水層自体の耐久性も低下させる事態に繋がってしまいます。

また、バルコニー等の防水の下は生活空間になっていることが多く、防水層への浸水は雨漏りの原因にもなってしまうため、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。

さらに、劣化が進むとカビや腐食が発生し、最悪の場合はベランダ床が滑落する恐れもあります。

トップコートの塗り替えは、一般的に5年に一度が推奨目安となります。

ひび割れの補修方法と費用

補修方法

単純に防水と言っても工法は複数あり、下地の種類や状態、劣化具合によって施工方法は異なります。代表的なウレタン防水のひび割れを補修する場合の流れは、次の通りです。

「高圧洗浄」→「目地の撤去・ひび割れカット処理」→プライマー塗布(下地材)→「防水材を2~3回塗布」→「トップコート」

乾燥期間の判断も難しく、専門の職人さんでも日数は丸2日必要となります。DIYでの施工も可能ではありますが、長期的なメンテナンスや費用を考えると、専門店への依頼が賢明と考えます。

費用

以下は、防水工法別の単価と耐用年数です。

工法 耐用年数 単価
FRP防水 10~12年 4,000~8,000円/㎡
ウレタン防水 10~12年 4,000~6,000円/㎡
シート防水 10~15年 5,000~10,000円/㎡

※㎡数により1式金額になる場合がございます。

まとめ

「防水」は外壁のように毎日見るものではございませんので、劣化の判断が難しいです。

しかし、防水の劣化が進むことによって雨漏りのリスクが高まり、さらにカビや腐食、床の欠落なども引き起こしてしまうため、実際の生活にも影響を及ぼす可能性があります!

また、被害が大きくなると大規模な補修工事が必要となり、費用も高額になってしまうので、日頃からこまめなメンテナンスを行うことが重要です。

大切なお家を守るためにも「防水」の定期メンテナンスをお願い致します。

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