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中村 秀彦
バルコニーや屋上の排水口のことをドレンと言い、排水口や排水管が詰まるとバルコニーが水浸しになり、雨漏りの原因になってしまいます。
今回は排水口や排水管の詰まりの原因、また解消法や予防策などをご紹介いたします。ご参考にしてみてください。
ベランダや屋上の排水口が詰まる要因はいくつかあり、主に「①木の枝や葉などが詰まる」「②土や砂ぼこりが詰まる」「③ほこりが詰まる」などといったことが挙げられます。
①木の枝や葉と②土や砂ぼこりについては、季節による風が原因です。
①は主に秋から冬にかけて起こり、②は風の影響やバルコニーにある植物なども原因になります。
また、③ほこりについては洗濯物が原因になることが多く、シワ伸ばしのために洗濯物を振ったりすると、ほこりが溜まりやすくなります。
排水口の詰まりを放置する一番のリスクは雨漏りの発生です。
排水口が詰まるとバルコニーや屋上、配管自体がプールのように水が溜まっている状態となり、いわゆるオーバーフローを引き起こしてしまいます。
オーバーフローが起こると、バルコニーに出るためのサッシの周りから室内に水が侵入したり、水切りや排水管のジョイントから壁の中に水が浸入する恐れがあります。
水の侵入は、大掛かりな改修工事や高い費用が必要になることが多いので、被害を最小限に抑えるためにも、排水口の詰まりが起きている場合は早めのメンテナンスが重要です。
排水口の詰まりは、落ち葉やゴミなどの異物を取り除くことで改善できます。ただし、詰まりの取り除きが不可能な場合は、雨樋や排水管の交換が必要になります。
詰まりを取り除く際は、まず物理的に排水口まわりの清掃を行い、ごみを取り除きます。そして、排水口にカバーのあるタイプの場合はカバーを外して中のごみも取り除き、さらに配管の中はトングなどを使ってごみを出します。
これらを日常的に行うことで予防にもなります。
注意点として、掃除の際に無理やり長い棒などで突くと排水管にヒビが入ってしまう可能性があるため、力任せにゴミを取り除こうとするのはやめましょう。
またお風呂やキッチンの配管と異なり、パイプクリーナーでは解決が期待できませんので物理的にごみを撤去する必要があります。
清掃以外に排水口の交換が必要になった場合は、改修用ドレンの設置に1~2万円程度かかります。
また、排水管の交換をする場合は、2~3万程度必要になることが多く、金額は菅の形状と長さによって変動します。
樋やドレンの交換は専門業者で行うため、材料費より施工費が高くなる傾向にあります。日々の清掃で予防できれば、費用負担を抑えることができますし、塗装工事時の時に併せてメンテナンスを依頼することも可能です。
もし詰まりによって雨漏りが発生してしまうと、塗装工事だけではなく、防水工事や内装工事も別途必要になってくるので、費用も高額になってしまいます。
排水口の詰まりをそのまま放置していると雨漏りに発展し、非常に高額な工事が必要になります。
ただし、日々の清掃や定期的なメンテナンスで予防することは可能です。
また、ご自身で判断が難しい場合は、プロに相談することをお勧めします。大切な家を快適に長く持たせるために、定期的に気にしていただくのがよろしいと思います。