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山下 文佳
株式会社アステックペイントは、2000年10月に設立された塗料メーカーです。
業者から見積もりを取った際、アステックペイントの塗料を提案されることも多いのではないでしょうか。実際に弊社でもよく使用しているメーカーとなります。
このページでは、アステックペイントとはどのような会社なのか?特徴や製品などについてご紹介いたいます。
アステックペイントは、2000年10月に「株式会社アステックジャパン」として設立した塗料メーカーで、2020年9月に現在の「株式会社アステックペイント」へ社名を変更しています。
過去には、オーストラリア大使からオーストラリア商品を国内に広めたことが認められ、名誉ある3社のみに与えられる「IMPORT AWARD」を受賞した経歴や、建築用遮熱塗料メーカーシェア4年連続1位を獲得した実績があります。
また、2013年9月には、海外法人「ASTEC PAINTS(THAILAND)CORP.,LTD.(アステックペイントタイランド社)」も設立しており、国内外で塗料の製造・販売を手掛けています。
その他にも塗料・塗装に関連して、住宅塗装ブランド「プロタイムズ」や現場管理専用アプリ「現場ポケット」、プロ向けの塗料販売サイト「AP ONLINE」などの様々な事業運営を行っています。
業者選びをしていると「プロタイムズ」という言葉をよく目にするかと思います。
プロタイムズはアステックペイントが運営している、アステックペイントの塗料を扱う塗装会社が加盟しているフランチャイズ組織になります。
塗装店が手抜き工事できないようにメーカー側自ら施工基準や品質管理の仕組みを作り、工事に関わるすべて事項を見える化して加盟店が規定を遵守しているかを管理しています。
ただ、アステックペイントの塗料を扱う塗装店がすべて加盟しているわけではありません。
アステックペイントの塗料を扱えるのは認定施工店のみですが、その認定施工店に登録されている一部の塗装店がプロタイムズにも加盟しているのです。
またプロタイムズに加盟している塗装店の場合でも、基本的にはアステックペイントの塗料を推奨しているというだけで、他社メーカーの塗料も取り扱っています。
アステックペイントは、塗装後の美しさがずっと続く「美壁革命」というコンセプトで塗料を提供しているメーカーです。
汚れが付きにくい低汚染塗料に力を入れており、美観を長期にわたって維持できる特徴があります。
またその他にも、水の浸入を防ぐ防水塗料や、太陽光による温度上昇を抑える遮熱塗料もアステックペイントを代表する塗料と言えます。
【外壁用】
塗料名 | グレード | 耐用年数 | 性能 |
---|---|---|---|
超低汚染リファイン1000Si-IR | シリコン | 15~18年 | 低汚染性/耐候性/遮熱性/遮熱保持性 |
超低汚染リファイン1000MF-IR | フッ素 | 20~24年 | 低汚染性/耐候性/遮熱性/遮熱保持性 |
EC-5000PCM-IR | ピュアアクリル | 15年以上 | 防水性/耐候性/遮熱性 |
シリコンREVO1000 シリコンREVO1000-IR |
シリコン | 約13~16年 | 耐候性/低汚染性/遮熱性(1000-IRのみ) |
フッ素REVO1000 フッ素REVO1000-IR |
フッ素 | 約16~20年 | 耐候性/低汚染性/遮熱性(1000-IRのみ) |
スーパーラジカルシリコンGH | ラジカル | 約12〜14年 | 耐候性/低汚染性/防カビ・防藻性 |
グラナートSP | シリコン | 15年 | 多彩模様/耐候性/軽量性 |
無機ハイブリッドウォール 無機ハイブリッドウォールJY |
無機 | 20年以上 | 耐候性/柔軟性/低汚染性 |
【屋根用】
塗料名 | グレード | 耐用年数 | 性能 |
---|---|---|---|
超低汚染リファイン500Si-IR | シリコン | 15~18年 | 低汚染性/耐候性/遮熱性/遮熱保持性 |
超低汚染リファイン500MF-IR | フッ素 | 20~24年 | 低汚染性/耐候性/遮熱性/遮熱保持性 |
スーパーシャネツサーモSi | シリコン | 13~16年 | 遮熱性/耐候性/変退色防止性 |
スーパーシャネツサーモF | フッ素 | 16~20年 | 遮熱性/耐候性/変退色防止性 |
無機ハイブリッドコートJY-IR 無機ハイブリッドコートJY |
無機 | 20年以上 | 耐候性/柔軟性/低汚染性/遮熱性(JY-IRのみ) |
無機ハイブリッドコートJY | 無機 | 20年以上 | 耐候性/柔軟性/低汚染性 |
インターネットや塗装店からアステックペイントの良くない噂を聞いたことがあるかもしれません。結論から言うと塗料自体に問題はありません。なぜ、変な噂が流れるのかを説明します。
アステックペイントのEC-5000シリーズは、他メーカーでは同等品なる商品がありません。
しかし、アステックペイントは前述したように加盟店制度あり、加盟店の審査に通らなければ塗料を使えないため、加盟店登録していない競合他社から不評被害で叩かれやすいのが実態です。
インターネット上にも、膨れる等の不具合について書き込みがありますが、塗装業者の塗料選定をミスであることが多いです。塗料の選定ミスを具体的に説明すると、サイディングの直貼り構造に施工するなどです。
また、EC-5000シリーズがオーストラリアが原産国で輸入しているため、国産志向の高いお客様の中には「海外製は機能が低い」と批判されることもありますが、それも間違いです。
アステックペイントの公式サイトでは、希望の色・イメージ・配色パターンを選択することで条件に合った施工事例を見ることができます。
また、エリア別の人気色ランキングや人気色を使った施工事例、ツートンカラーの配色事例など色選びに関するコンテンツが充実しています。
実際の物件の写真を見ながら仕上がりをイメージできるため、どのような色なのか不安という方や配色で悩まれている方は、一度公式サイトをチェックしてみるといいでしょう。