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杉本 祐司
雨漏りは、経年劣化や自然災害、施工不良などが原因で、屋根、外壁、陸屋根やベランダの防水などから建物内部へ雨水が浸入します。
腐敗やカビの発生などの被害が出るので、早期の補修が必要です。
このページでは、雨漏りの原因、発生しやすい箇所、修理方法について紹介しています。
雨漏りの主な原因は、経年劣化、地震や台風などの自然災害、新築時の施工不良、リフォーム後の施工不良の4つがあります。
雨風や紫外線に晒されることによって建物の様々な部分が経年劣化し、雨漏りの原因になります。雨水が浸入しやすい症状として、次のような例が挙げられます。
・外壁のクラック(ひび割れ)
・繋ぎ目に充填されているシーリングの痩せや剥離
・屋上やバルコニーなどの防水層の劣化
・開口部(サッシ)の歪みやズレ
地震や台風などの自然災害による影響や被害も、雨漏りの原因になる可能性があります。自然災害で起こりうる症状は以下の通りです。
・地震による建物の歪み
・飛来による物理的損傷
次のような新築時の施工不良は、雨漏りに繋がることがあります。
・内部的な防水ルーフィングの欠損
・デザイン重視による無理な構造
リフォームの際に施工不良が発生した場合も雨漏りの原因になります。考えられる施工不良は以下のようなケースです。
・太陽光設置による屋根の欠損
・増改築による建物の歪みやズレ
屋根からの雨漏りでよくある原因は、天窓やトップライトの設置、光発電や太陽光温水器等の後付け設置などの影響によるものです。
屋根からの雨漏りは、天窓やトップライトが原因となるケースが一番多いです。理由といたしましては、次の点が挙げられます。
屋根の内部は基本的に「一次防水」と「二次防水」で守られており、この構造によって、屋根内部に雨水が浸入するのを防ぐことができます。一次防水とは、瓦やカラーベスト等の外部部材のことを指し、二次防水はアスファルトルーフィングという防水紙のことです。
しかし、天窓やトップライトが設置されているという事は、一次防水と二次防水に穴が開いている状態になるので、建築時の処理を間違えると早い段階で雨漏りが発生してしまいます。
次に多いのが、太陽光発電や太陽光温水器等の後付け設置による雨漏りです。
理由は、上記のトップライトや天窓による雨漏りと似ており、取り付け時にビス打ちなどで必ず屋根自体に穴を開けてしまうからです。
設置による影響で、二次防水であるアスファルトルーフィングまで穴が開いてしまい、その際に穴の防水処理が適切に行われないと、水が浸入して雨漏りが発生します。
実際に、取り付けた後に雨漏りしたとご相談される方もかなり多いです。
屋根に穴を開けるのは危険性を伴いますので、ご理解のうえで行った方がいいでしょう。
外壁に関しては材質によって雨漏りの原因が変わってきます。
RC(コンクリート造)の場合、雨漏りの原因として最も挙げられるのはクラック(ひび割れ)の影響によるものです。
RCは振動に弱く非常に割れやすい性質があり、材質的に縦や横に縦横無尽に割れてしまうため、非常に厄介です。また、ひび割れの種類によっても雨漏りの危険性が変わります。
特に危険度が高いのが“横に入っているひび割れ”です。
理由といたしましては、縦に入っているひび割れに対して、横に入ってしまっているひび割れは水の受け口が必然的に広くなってしまうからです。
外壁は屋根と違い、直接雨があたるというよりかは、上から外壁を伝って下に流れてくることが多いので、縦のクラックより横のクラックのほうが危険です。
ALC(軽量気泡コンクリート)の場合は、目地から雨漏りが多いです。
理由といたしましては、単純にALCは他の材質に比べて、圧倒的に目地の数量が多いからです。目地部分が劣化するとひび割れや浮きなどが起こり、そこから雨水が浸入してしまいます。
サイディングの場合は、サッシ枠からの雨漏りが多いです。
サイディング外壁には、屋根と同様に一次防水と二次防水が施されています。そして、サッシは外壁の一次防水と二次防水に穴を開けて設置されるため、建築時に誤った止水処理を行ってしまうと雨漏りが発生します。
外壁の種類別で紹介いたしましたが、雨漏りの入口は上記の例に限らず様々です。今回はあくまでも素材別で比較的、可能性が高いケースをお話させて頂きました。
屋上防水やベランダの防水からの雨漏りについてご説明させて頂きます。
両方とも雨漏りの原因として多いのは、外的要因である紫外線によって生じる劣化や、物損による亀裂などから雨水が浸入して雨漏りするパターンです。
ごく稀に、雨樋の詰まりによる雨水のオーバーフローでも雨漏りしますが、こちらは定期的に清掃をしておけば防げることが多いです。
雨漏りの修理方法は、簡易的な応急処置と雨漏りの専門業者が根本から修理する方法があります。
雨漏りの応急処置についてご説明させて頂きます。
屋根やベランダの床面から雨漏りしている可能性が高い場合は、基本的にブルーシートで覆うことにより緩和できます。劣化部が明らかにわかる場合は、ホームセンター等で販売しているシーリングや防水テープを使用して軽補修をしてあげるといいでしょう。
ただし、勾配のある屋根や2階3階等の高所で作業するのは非常に危険なので、決して自分で直そうとはしないで下さい。
また、上記の補修方法で雨漏りが緩和したとしても、そのまま放置はしないで下さい。あくまでも応急処置になるため、完全に止めることはできません。
素人が何もわからない中で応急処置をして、本来は通気で必要な穴まで埋めてしまい、さらに被害が大きくなる場合もあります。
最も最善なのは、プロの専門業者を呼び、補修の打ち合わせをして直すことです。
雨漏りの専門業者の場合は、まず雨漏りの原因や水の浸入経路を特定することから始めます。
調査方法に関しては状況によってやり方が変わりますが、基本的には散水調査を行うことが多いです。
散水調査とは、雨水の浸入口として可能性の高い箇所にわざと水をあてて雨漏りを再現し、実際に水が浸入しているかを確認する方法です。散水調査は赤外線調査に比べて安価で、浸入口も特定しやすいという特徴があります。
特定できましたら、補修または交換にて改修していきます。基本的には補修で問題ありませんが、ごく稀に大規模な改修が必要になることがあります。
雨漏り業者がお勧めというよりかは、雨漏り診断士等の資格を持っていて、知識が豊富な業者に依頼することをお勧めします。
また、調査から施工まで自社で行っている会社が理想的です。
なぜなら、調査を行った業者が一番状況を把握しているので、自社施工であれば修繕する業者に改めて内容を伝える必要がなく、伝達ミスなどを減らすことができるからです。
優良な業者を選ぶのは難しいかと思いますが、お客様自身が信頼できる業者であれば問題ないでしょう。
雨漏りというのは、建物にとって非常に危険な事象になります。
建物の内部的構造を腐らせてしまう原因になったり、カビの発生により人体に悪影響を及ぼしてしまい、最悪住める環境ではなくなってしまいます。
上記を防ぐ為には早期的な全体の改修や、雨漏りが確認できた段階で早急に改修するといった対応が必要です。
雨漏りは放置して直るものではありませんので、建物の土台になる柱等を傷めてしまう前に、早期発見・早期対策することが大切です。