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山下 文佳
建物は、劣化状況や立地条件、形状などが一軒一軒異なります。そのため、しっかりと現地で調査を行い、建物にあった補修方法や塗料選びをすることが重要です。
ここでは、普段私たちがどのような調査をしているのか?について説明していきます。
事前調査・現地調査とは、お見積書を作成するにあたり建物の状態を把握することを言います。建物の劣化状況、塗る面積、建物に使用されている素材、付帯部の種類など施工を行う上で必要になる情報を確認します。
建物状態は、東西南北で劣化症状や汚れなどが必ず違っているものです。例えば、南面や西面は日差しを受けやすい面なので、紫外線による経年劣化が多く見られます。反対に北面は日が当たらないことから、カビや藻、苔といったものが多くみられます。
こういった状態を確認することや、素材に合った補修方法を確認することで、本当に必要な工事を提案することができます。
また、周囲の環境も確認します。敷地の広さ、道幅、立地状態などを実際に現場に行って見る事で、施工がスムーズに行えるのかを確認できます。
調査時間としては30分前後で、テキパキと行います。事前調査・現地調査の段階では費用は無料です。
外壁を手でこすり、白い粉が付着(チョーキング現象)するか塗膜の状態を確認します。また、外壁に水をかけ外壁材の撥水状態の確認も行います。
塗装工事をする際に、新たに塗装する塗膜の密着状態の確認が重要なため、外壁材のチョーキング現象や撥水状況をしっかりと確認していきます。
サイディング材は、下から見上げる目視により、継ぎ目やボード自体の浮き、割れ等を確認します。
RC造のモルタルやタイル材の場合は、打診検査を行います。打診用のハンマーで外壁を叩いた際に、カラカラという音が聞こえるかどうかを確認することで、浮きの有無やクラック(ひび割れ)の状態を判断できます。
シーリングやコーキング部分は、亀裂が入っていないか、外壁から剥離していないかを目視確認します。また接触確認で十分な厚みがあるのか、硬化せず柔らかさを保っているのかを確認します。
屋根は直接上る事ができないため、梯子をかけて材質の確認と劣化状況の確認を行い、立地や築年数、外壁の劣化状況をふまえて状態を判断します。
屋根材の劣化状況を調べる時は、特にスレートの反り状況やクラック(ひび割れ)の有無に注意して確認していきます。
建物を作成したときの図面から算出、もしくは計測器を使用し現地での測定をします。
建物一棟一棟、同じものはないので、形状なども踏まえて塗料の数量などを算出します。他に、縦・横の基準値を書き出した図面も作成し算出します。
立地の確認では、次にような点を見ていきます。
・建物から敷地の幅をスケールで測定し足場組みが可能か
・工事車両(トラックや乗用車)を駐車できるか?
・足場が安全に設置できるのか?
・敷地の広さと隣家との幅、また施工場所まで向かう道幅など
塗装を行う職人自体は乗用車で現地に向かいますが、足場を組む時はトラックで伺うため、搬入経路が必要です。
事前調査・現地調査を行わなくても概算で見積書を作成することは可能です。
しかし、立地条件や、実際施工を行う際に現場でしか確認できない劣化により、多額の追加費用が発生する可能性や、既存の下地材に対して間違った施工をしてしまう恐れがあります。
そのため、施工箇所に対して適正価格でクオリティーの高い正しい施工をご提案する為にも、事前調査・現地調査は重要です。さらに調査をしっかりと行うことで、ご提案できるプランや塗料の種類が増えることもあり、よりご要望に沿ったプランの作成を行えます。
建物の形状が似ていても劣化状況は必ず異なるものです。そのため、現地確認は必要不可欠となります。
建物の劣化状況や形状は、一軒一軒異なります。そのため、お客様のお家にあった補修方法を提案するために現地調査は必要です。
もし、現地調査を行わないで見積書を作ると、額の追加費用が発生する可能性や、既存の下地材に対して間違った施工をしてしまう可能性があります。
また、現状で施工が本当に必要な状況なのか?なども判断できます。
現地調査は、無料なのでご希望の場合はお気軽にお問い合わせください。テキパキと調査させていただくので30分ほどで終わります。