下記よりお気軽にお問い合わせください。
電話受付時間 9:30~19:00(木曜定休)
メールは365日24時間受付中です!
島津 奨
押さえコンクリートとは、防水層を仕上げ後に打設したコンクリートを指し、防水層を紫外線から守り長持ちさせるための仕上げ方法になります。
改修工事では基本的に使用されませんが、新築施工の場合は行われるケースがございます。
仕上げた防水層の上からコンクリートを流し込むことを「押さえコンクリート」と言います。
押さえコンクリートには、防水層を紫外線から守り長持ちさせる役割があるため、一般的に屋上やバルコニーの防水層の上に施されております。
押さえコンクリートは劣化すると、以下のような症状が見られるようになります。
・クラック(ひび割れ)の発生
・コンクリートの浮き
・伸縮目地のひび割れ・剥がれ
・水たまりが出来る
押さえコンクリートの劣化のみであれば、すぐに雨漏りに繋がるというわけではありません。
ですが、押さえコンクリートの劣化が進行すると、その下にある防水層を保護できなくなり、結果として防水層の劣化が原因で雨漏りが発生してしまいます。
そのため、押さえコンクリートの劣化が確認できる場合は、業者に状況を調査してもらうことが重要です。
押さえコンクリートが施されている防水層の改修工事を行う場合は、「押さえコンクリートの上から新しい防水層を新設する方法」と「現状の押さえコンクリートを撤去し、防水を新設する方法」の2通りあります。
そして、この際に行う防水工法は、シートを張り合わせて行うシート防水または塗膜を流し込み硬化させる塗膜系のどちらかが一般的です。
改修で上から防水層を新たに施工する場合は、既存の押さえコンクリートのひび割れや欠損部分をしっかりと補修してから防水工事を行うことが重要なポイントになります。
押さえコンクリート仕上げは防水層の劣化を確認することが出来ないため、露出している防水層とは違って、雨漏りが発生した時に原因箇所の特定が難しくなります。
そのため、劣化が進行してしまう前に防水層のメンテナンスを行っておくことが大切です。
もし外壁塗装などの足場を組むような工事を行う場合は、一緒に防水工事も行うことをお勧め致します。