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防水工事完了後に行う「水張り試験」とは

中村 秀彦

防水工事の水張試験とは、新たに張った防水層の張り合わせ部や隙間から、水漏れしていないかを確認をする作業となります。

戸建て住宅で行われることはほとんど無いため、初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。

このページでは、水張り試験を行う時の流れや水張り試験を行うケースについて説明いたします。

水張り試験とは


水張り試験とは、防水工事後に漏水がないかを確認する試験のことです。

試験の方法としては、ドレン・排水口を詰め物で塞いで水を張り、24時間程度経過した時に漏水箇所がないかをチェックするという流れです。

もし水位が下がっていた場合は水漏れしている証拠なので、防水工事をやり直さなければなりません。

水張り試験を行う箇所

一般的に水張り試験を行うのは、マンションやビルの防水工事や新築の防水工事の時です。

年数の経った戸建てのベランダなどでは、水張り試験を行うケースは少ないです。

理由は、ベランダに出るためのドアや掃き出し窓から室内に浸水する可能性が高く、さらに試験のための水が滞留して、防水塗膜を汚してしまうなどのデメリットがあるからです。

まとめ

水張り試験は、すべての防水工事で行われるわけではありません。デメリットも存在し、コストもかかるため、必要性の有無を確認することをお勧めします。

また試験を行う際は、数時間程度ではあまり効果が出ないので、24時間程度の経過観察が必要となります。

防水工事を行う場所の階下が厨房や浴室、機械類が多い場合は調査を検討するのもよいかと思います。

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