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藤吉 崇史
「屋上やバルコニーを歩いたら足跡がついてしまった」
これはウレタン塗膜防水の硬化不良が原因だと思われます。硬化不良が起きる原因は施工業者の施工不良が多く、施工をやり直さなければいけません。
そこで、この記事ではウレタン塗膜防水の硬化不良の原因と対処方法について解説します。
ウレタン塗膜防水の硬化不良とは、防水の表面が固まっておらず、歩くと足跡がついてしまう状態です。
また、表面のトップコートは乾燥しているが、中塗りの防水層を厚く塗りすぎてしまい、内側が乾燥していないというケースもあります。この場合、中間層が柔らかく、剥がすと乾燥してない防水材がドロッととろけるように出てきます。
中間層が乾いていない状態を放置していると、防水層に雨水が入り込んだ時に雨漏りする可能性が高くなります。
ウレタン塗膜防水の硬化不良が発覚した場合は、施工した防水層を剥がしてから、新たに正しい施工をしなくてはいけません。
施工者の勘違いで厚く塗った方がいいと思っている人もいます。しかし、厚みが増えれば乾燥時間もその分長くなります。
そして、乾燥が不十分だと表面だけが乾き、中が硬化してない「中膿」という現象が起こります。
防水材は商品によって、規定の量に対しての乾燥時間が定められているので、規定を守り施工する必要があります。
撹拌不足による硬化不良は2液型の防水材で多い例です。
2液型とは、現場で主剤と硬化剤を混ぜ合わせる必要がある塗料のことで、しっかり混ぜたつもりが容器の隅の方が混ざっておらず、施工後に防水材の変形や再溶解が発生します。
2液型を使用する場合は、攪拌機で念入りに混ぜて対策します。
十分に乾燥させれば問題ないように思えますが、気温の低い場合でも乾燥時間が長すぎると硬化不良が起きやすくなります。
防水材には夏用と冬用があり、使い分けることが大切です。ヒーターや遠赤外線乾燥機などを使用するケースもあります。
2液型の防水材は、主剤と硬化剤を混ぜ合わせる必要があります。この際、主剤に対して硬化剤を多めに入れたからといって早く硬化するわけではありません。
製品に適した硬化剤を計量器を使って正しく混合し、早めに施工しなければいけません。
硬化不良が起こった防水層は、時間を置いても乾燥しないので硬化する事もありません。
正しい対処方法としましては、硬化不良個所を除去し、下地や季節に合った防水材を使用して、工事自体をやり直すしかありません。
硬化不良が起きてしまうと、防水層を一度剥がしてやり直すしか方法がありません。そうなると時間がかかってしまいます。
硬化不良が起こらない為にも、原因となる撹拌をしっかり行い、商品を正しく使用しなければいけません。
また、失敗を防ぐためにお客様自身も正しい知識を持ち、防水工事を依頼することが大切です。