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島津 奨
ケレン作業とは、仕上がりのキレイさや塗膜の密着具合が左右されるとても大切な作業です。
このページでは、ケレン作業とはどんな事を行うのか等役割についてご説明をしていきます。
ケレン作業とは素地(外壁材や鉄部など)の目荒し、または清掃の事を指す専門用語です。目荒らしとは、素地の表面に傷を付け、塗料の密着を良くする作業です。
サンドペーパー(紙やすり)やサンダー(機械やすり)を使い、建物に付属している雨樋やシャッターボックス、雨戸などを塗装をする前に下地処理します。
ケレン作業を行う事によって高圧洗浄では落としきれなかった細かい汚れを落せます。鉄部は、表面にサビが出てザラザラしている事が多いので、サビを落として表面上をなめらかにします。
雨樋等の塩ビ質のツルツルした表面は、目荒らしでわざと傷つけ塗料の密着を良くします。
また、仕上げの上塗りを行う前に、中塗りまでの工程で付着してしまった細かなゴミや塗料ダレをケレンし、下地を滑らかにしてから上塗りを行うことで、より一層きれいに仕上げることにも繋がります。
ケレン作業を行わないと、塗膜と下地との密着性が悪くなり、すぐに剥がれたり、膨れたり施工上の不具合が発生してしまうので、必ず行う作業です。
塗装を行う前の下地処理の段階で行う作業で、高圧洗浄の後に行います。塗装が終わった後に、悪いところの手直しの段階で行われる事もあります。
■建物のどの部分がどういった状況のときに行うのか
部材の腐食が激しい時に用いられますが、一般住宅では基本的に適用される事はありません。一般住宅を塗装される方は特に覚える必要はありませんが、1種ケレンとは橋梁や船舶の防食目的で行われる内容となります。
■作業内容
赤サビや黒皮(ミネスケール)ブラスト工法や酸洗浄で完全に除去します。
■建物のどの部分がどういった状況のときに行うのか
かなりサビが酷い状況に行われますが、費用が高く一般住宅ではなく鉄骨構造物で行われます。
■使用する道具
ディスクサンダーやカップブラシを使用します。
■作業内容
旧塗膜や劣化が激しい鉄部のサビをディスクサンダーやカップブラシで削り状態を復旧します。
■建物のどの部分がどういった状況のときに行うのか
建物の鉄部にて酷い状態ではなく、部分的なサビを除去する際に行います。
■使用する道具
ワイヤーホイール、ディスクサンダーなどの電動工具や、ハンマー、スクレーパー、ワイヤーブラシなどの手工具を使用します。
■作業内容
活膜(まだ十分な密着性がある塗膜)は残して、サビや浮いている塗膜を除去します。
■建物のどの部分がどういった状況のときに行うのか
旧塗膜が生きていて状態が比較邸良い鉄部等に、目荒しを行い新塗膜の密着を良くする為に行います。
■使用する道具
基本的にサンドペーパー(紙やすり)を使用します。
■作業内容
粉化物や汚れを、サンドペーパーを使用して除去します。
1種から4種まで様々なケレンがありますが全て金額がバラバラです。状態や状況によっても費用が変わります。
一般戸建の場合で行う4種ケレンの場合は、400~500円/㎡が相場です。見積書には㎡で金額が出ている場合は少ないですが、わかりやすくするため㎡で書きました。
ケレン作業は、必ず見積書に明記してあります。明記してない業者は気をつけた方がいいでしょう。
ケレン作業は、一番初めや最後の手直しなどで行う工程です。ケレン作業を怠ると、仕上がりキレイさや、塗料の密着性が悪くなり、塗装後1年も満たないうちに、剥がれてくることもあります。
ただし、過剰に行うと躯体そのものを痛めてしまう恐れがあるため、慎重に行う事が大切です。
戸建ての塗装で行うケレンは、3種,4種で単価は400~500円/㎡くらいです。ケレンは必ず必要な作業なので、見積書に書かれていない場合は業者に確認を取ってください。