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島津 奨
建物のメンテナンスとして一般的な塗装工事というカテゴリーの中には、様々な塗料や施工方法が存在します。
このページでは、様々なカテゴリ―の中から「多彩模様」について記載させて頂きます。
メリットとデメリット、施工方法、よく使われる塗料と費用相場などを紹介していますので、ぜひご覧ください。
多彩(模様)仕上げ工法とは、多彩模様塗料を用いて塗装を行う工法のことです。
多彩(模様)仕上げ工法には様々な仕上げ方法があり、吹き付けで仕上げるタイプの多彩模様仕上げもあれば、短毛ローラーで2色仕上げから3色仕上げにするタイプもあります。
多彩模様仕上げには機能性がなく、デザイン重視の仕上がりになります。特に、3色・4色仕上げ等の多彩模様仕上げは、タイル調を残したいお客様にとてもお勧めの仕様です。
ただし、サイディングの柄によっては、多彩模様仕上げが映えない仕上がりになる場合があるため、現地調査時に確認しておくことが大切です。
また、基本的には、ほとんどのサイディングにも施工可能ですが、直貼りサイディングの建物には不向きなので注意が必要です。
多彩(模様)仕上げ工法のメリット・デメリットとして、以下のような点が挙げられます。
■高級感があり意匠性に優れている
多彩模様仕上げは、石目調のトップコートを塗布して仕上げるため、高級感のある仕上がりになります。単色塗料とは違い、意匠性に優れており、塗装後に重厚感を得ることができます。
■耐久性が高い塗料がある
各メーカーの塗料によって耐久性は異なりますが、従来の塗料の耐久性と比べて高耐久な多彩模様仕上げ塗料もございます。
■均等に多彩吹きを行わないとムラが出てしまう
技術力が低い職人が施工を行うとムラができるなど、出来栄えが悪くなる可能性があります。
特に、吹き付けは均等に塗料を付着させないと綺麗に発色しないので、技術力によって仕上がりが左右されます。
■立地条件によっては施工できない
多彩模様仕上げで行う吹き付け施工は、塗料が飛散しやすく、養生をしても塗料が広範囲に飛散してしまう可能性があります。
そのため、隣地との距離が近いなどの立地条件によっては、飛散や仕上がりを考慮して吹き付け施工ができない場合があります。
また、刷毛・ローラー施工に比べて養生範囲が広くなるので、通常の塗装よりも養生をする手間が増えるといったデメリットもあります。
■機能性が無い
多彩模様仕上げは機能性がないめ、機能性を求められるお客様に向いていない工法と言えます。機能性を重視している場合は、単色仕上げによる塗装が適しています。
塗料チップを使用して吹き付けで施工する場合の施工の流れは、以下の通りです。
下塗り(刷毛・ローラー施工)→中塗り(刷毛・ローラー施工)→上塗り(専用ガンでの施工)
まず専用の下塗りしてから、1色で中塗りを行います。
上塗りでは、コンプレッサーの圧を利用するカップガンという機材を使用して、塗料チップとクリヤーを混ぜた物を吹き付けます。上塗りで使用する塗料の中にはチップが含まれているので、エアレスガンでは塗装できません。
2色や3色の多彩模様仕上げは、塗りつぶした後にパターン用の専用ローラーを使用し施工します。
※状況に応じて、全て吹付け塗装で行う場合もございます。
アステックペイント:グラナートSP
日本ペイント:水性ペリアートUV
関西ペイント:ゾラコート
スズカファイン:WBアートSi・F
多彩模様仕上げの単価は、概算で㎡あたり1,600~2,500円程度です。
相場は建物や立地条件で異なりますが、単色仕上げよりも手間がかかるため高額になってしまいます。
サイディングの多彩模様仕上げ工法は、オシャレな色散らし模様を作ったり、重厚感のある仕上がりにできる工法で、とてもデザイン性が高い特徴があります。ただし、一般的に機能性(遮熱・断熱等)がないため、建物を保護するという面では若干性能に劣ると言えます。
単色での仕上げが嫌な方や、他の人とは違った仕上がりにしたいという方は、多彩模様仕上げ工法であれば特徴的な仕上がりにすることができるので、選択肢の一つとして検討してみるのもいいでしょう。
また、単色での塗装を過去に経験されており、2回目・3回目の施工で少し変わった仕上がりにしたい方などにもお勧めです。
ただし、建物の大きさや塗料によって、職人の手間や塗料代が異なるので、塗りつぶしと比べるとコストがかかってしまう場合があります。また、吹き付けができる環境なのかを確認しておくことも大切です。