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山下 文佳
タイルは、高級感や重厚感を生み出すことが出来る外壁材で、特有のメンテナンス方法があります。
このページは、外壁タイルの特徴や種類、劣化症状、メンテナンス方法を分かりやすく説明しています。
タイルは、土や石を高温で焼き固めた建材で、他の材質では表現できない意匠性や、高級感、重厚感を表現することが出来ます。
タイルは、粘土と鉱物を混ぜてボード上にしたもので、接着する際に使用する材料によって、湿式工法と乾式工法に分けられます。
湿式工法は、タイルの接着にモルタルを使用し、乾式工法は接着を行う際に弾性の接着材を使用します。
外壁タイルは、初期費用が高額でサイディングの約2倍に相当します。そのため、外壁材の中でタイルのシェアは約4%しかありません。
外壁タイルは、規則的に並んだ配列やデザイン性の高さがあります。そのため、ほかの外壁材にはない高級感や重厚感を表現することが可能です。
タイルは、主に土や石から出来ており、無機物として分類されます。無機物は熱の影響を受けにくいので、耐久性が高い特徴がります。
また、熱が当たることによって発生する熱膨張や冷えによる収縮が起きにくい為、ひび割れなどが発生しにくくなります。
前述したようにタイルは主に土や石といった無機物が主な成分となります。無機物は、熱に対して非常に強いので、タイルも非常に耐火性に優れています。
タイルは、土や石を高温で焼き固めているので、密度が非常に高く、耐水性に優れています。
タイルの表面は、親水性があるので、表面に汚れが付きくい特徴があり、雨が流れることで汚れを洗い流す「セルフクリーニング効果」が備わっています。そのため、非常に汚れに強い素材です。
タイルは、塗装や補修が不要で、目地部分のメンテナンスしか行いません。そのため、サイディングやモルタルと比べると、メンテナンス費用が安価です。
外壁タイルの初期費用は、サイディングなどのに比べて約2倍程度です。そのため、初期費用を抑えたい場合は、サイディングなどがオススメですが、メンテナンス費用は、外壁タイルの方が安価なので、長期的に考えると、外壁タイルの方がお得です。
外壁タイルは、下地にタイルを直接接着していくので、施工の難易度が高いです。そのため、技術力が低い職人が施工をを行うと、剥がれや歪みが発生します。
タイルは、接着が弱いと剥落する可能性があります。また、積み上げられた構成なので、下段部分が落下すると、上段部分も落下する可能性があります。そのため、揺れに弱く、耐震性が低い特徴があります。
現在は、工法が進化しため、経年劣化による剥がれが発生することはありません。但し、施工の際に密着不良があった場合や、下地に合わない方法で施工した場合は、剥がれや浮きが発生する可能性があります。
タイルの素地は、主に3種類に分類されます。
■磁気質
磁気質は、1250度以上で焼き上げられた素地です。素地の中で、最も硬く吸水性がないため、外壁や水まわりに適した材質となります。
■せっ器質
せっ器質は1200度で焼き上げられた素地です。磁気質の次に硬い素地で、表面に加工を施し柄をつけることができるので、用途の幅が広い特徴があります。
■陶器質
陶器質は、1000度で焼き上げられた素地です。3種の中で、最も吸水性が高いので、主に内装で使用されます。焼物のような着色や陶器本来のデザインを生かすことができます。
■平物タイル・ユニットタイル
平物タイルは、正方形や長方形のタイルで、最も一般的なものです。平面タイルの中でも、施工を効率的に行う為に、複数を連結してあるものをユニットタイルと呼びます。
■役物タイル
役物タイルは、複雑な形をした特殊なタイルで、建物の角や隅、窓廻りなどに使用されます。
■50角タイル
実寸45㎜×45㎜のタイルを50角タイルと言います。サイズが小さい為、シート状のユニット(300㎜×300㎜)で使用される事が多く、外壁モザイクタイルによく採用されます。
■二丁掛タイル
実寸227㎜×60㎜のタイルを二丁掛タイルと言い、積レンガの寸法が元になっております。
■45二丁タイル
実寸45㎜×95㎜のタイルを45二丁タイルと言い、50二丁タイルと呼ばれる事もあります。
■ボーダータイル
種類により、サイズは様々で特定のサイズ等はありません。
外壁タイルの劣化としては主に3点が挙げられます。
白華現象は、タイルの表面に白い汚れのようなものが出る現象で、別名、エフロレッセンスとも呼ばれいます。
タイルに含まれるコンクリート物質が、水と化学反応を起こして表面に流れ出る現象で、ひび割れが生じた箇所に起こりやすいです。
ひび割れや破損は、熱膨張や収縮、建物の傾きなどによって発生します。耐久性が低くなるので、後に崩れる原因になる可能性があります。
浮きや剥がれは、熱膨張や収縮の影響や、目地の劣化でタイルの付着力が低下することにより発生します。
タイルは、約20年~30年の耐久があるので、タイル自体のメンテナンスは不必要です。但し、モルタルや目地は、10年に1度程度のメンテナンスが必要です。
外壁タイルのメンテナンスは、表面にある汚れ等の洗浄を行って、浮きや剥がれ、ひび割れ箇所に、弾性エポキシ樹脂を注入して補修します。
その後に、目地にモルタル材の充填とコーキングの打ち直しを行っていきます。
施工内容や範囲によって変わりますが、20万~50万円程度の費用がかかります。
外壁タイルは、他の材質では表現できない意匠性があり、高級感や重厚感を表現することが出来ます。
また、耐久性、対傷性、耐火性、耐水性が高く、メテナンス費用が安いという数多くのメリットがありますが、初期施工費用が高い、施工の難易度が高い、耐震性が低い、というデメリットもあります。
現在は、タイルの種類も豊富になり、様々なイメージに合ったものを施工できるようになりました。その中で、初期費用やメンテナンス費用を考慮して、選定することオススメいたします。