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山下 文佳
通常の塗料は、1色で仕上げる塗り潰しなので、外壁の色や柄などのデザインを変えたい場合に適しています。しかし、既存のデザインを残したい場合には、不向きです。
このページでは、既存の色や柄を残して塗装できるクリヤー塗装について紹介していきます。
クリヤー塗装は、透明な塗料なので、既存の色や柄、デザインを残しつつ、建物を保護することができる特徴があります。
ご自宅の外観を気に入って購入され方は、変更したくないという思いも強いと思いますので、そのような時にのクリヤー塗料がオススメです!
基本的にはサイディングの塗装で採用することが多いです。ただし、光触媒や無機、フッ素でコーティングしたサイディングには適していません。
塗膜が透明で透けるので、塗装をしても既存のデザインを残すことができます。
艶あり・3分艶・艶なしがあるので、好みに合わせて選ぶことができます。また、新品の艶感を取り戻すことも可能です。
チョーキングは、塗料に含まれる顔料が紫外線によって劣化し、表面に粉が現れる現象です。チョーキングが発生している外壁を触ると、手に白い粉が付きます。
クリヤー塗料には、顔料が使用されていないので、チョーキングが発生しません。
塗膜が透明なので、現在の状態がそのまま仕上がりに現れます。そのため、既存の塗装面の劣化が激しい場合は、クリヤー塗装は適しておりません。
また、高圧洗浄をしてから塗装を行いますが、塗膜の細かい部分に入った汚れやコケなどを全て取り除くことが難しく、既存の汚れが残ってしまう場合がございます。
新築時から10年前後で塗膜が劣化するので、築7~8年程度で、塗膜の劣化が進行していない時点で施工するのがオススメです。
光触媒や無機、フッ素等で塗装されているサイディングは、特殊なコーティングが施されています。そのため、クリヤー塗装を行うと塗膜が剥がれる可能性あるので、施工を行えません。
通常の塗料は下塗り・中塗り・上塗りの3工程になりますが、クリヤー塗装の場合は基本的に下塗り・上塗りの2回塗りです。
通常の1色で塗り潰す塗装の際は、最初にコーキングを施工して、その上から塗装する「先打ち」をオススメします。コーキングの上に塗膜が乗るので、コーキングが保護されて劣化を和らげることができます。
しかし、クリヤー塗装の場合は、塗料自体がひび割れやすい特徴を持つので、塗料によってコーキングを保護する機能が劣る傾向にあります。そのため、雨漏りなどの可能性が非常に高いコーキング部分は「後打ち」の施工になります。また、この方法を化粧打ちとも言います。
・無機クリヤーとなるので、耐久年数が15年以上で非常に高耐久です。
・価格は4,500円~5,000円です。
・シリコンのクリヤー塗料で、耐久年数は約10年です。艶あり・三分艶・艶なしがあります。
・価格は2,500円~3,000円です。
サイディングはデザイン性の高いものが増えており、需要も高まっております。通常の塗料で施工した場合は、デザインが失われてしまうので、クリヤー塗装での施工がオススメです。
ただし、劣化する前に塗装を行わないと、劣化がそのまま仕上がりに出てしまうため、注意が必要です。クリヤー塗装を検討している場合は、劣化が始まる前の早期段階で施工を行うことが非常に大切です。
建物の状態や築年数、劣化状況に応じて適切なタイミングで適切な塗料選びが重要になります。